ゴロゴロした痛み(異物感)を感じる場合は、角膜に傷がついていたり、実際に異物が入っている他に、まつげの異常も考えられます。また、結膜炎のときも異物感を感じることがあります。
結膜炎によっておこる結膜充血は、白目の周辺(外側)やまぶたの裏も充血し、目ヤニや涙を伴います。これに対し、黒目を囲むように赤くなり、まぶたの裏は赤くならず、涙は出るが目ヤニは出ないような、毛様充血の場合は、詳しい検査による原因究明が必要です。
空気の乾燥、コンタクト、瞬きが減っていることなどが原因となり、病的でないケースも多いですが、稀に、中年以降の女性にみられる「シェーグレン症候群」という病気が原因の場合もあります。重症のドライアイを引き起こしますから、治療が必要です。
最近では、花粉症による「アレルギー性結膜炎」が最も多い。他にも、まぶたがかゆくなる「眼瞼炎」では、細菌やウィルスによるものや、薬品や化粧品などに対するかぶれであることもあります。
中年以降の人であれば、まず白内障が考えられます。同じく、中年以降の人で、「近くを見るときにぼやける」という方は、老眼が考えられます。
しかし、「突然見えなくなった」場合などは、緊急に治療を要する病気である可能性が多いので、お早めに医師の診断を受けてください。
片方の眼だけに症状が出ている場合は、見え方が変わっても案外気づかないこともありますので、ご注意ください。
高齢者に多くみられる緑内障では、気づかないうちに徐々に視野の一部分に見えない箇所(暗点)が出てきたり、視野の周辺が欠けてきます。
また片目の状態で視野に異常を感じたら、網膜剥離の可能性もあります。
「何か虫みたいなものが飛んでいるように見える」という症状を「飛蚊症」といいます。空や白い壁を見たときに起こる「生理的飛蚊症」の場合は問題ありませんが、中年以降の人で、急に片目に飛蚊症が起こったなどという場合は、早めに受診してください。放置しておくと網膜剥離が起こってくることがあります。
片目で見ると一つだが、両目で見ると二重に見える状態を「複視」といいます。特に、急激にこの症状が現れた場合は注意が必要です。脳神経的な検査が必要なこともあるので、早めの受診をお奨めします。
これに対して、片目で見ても二重に見える場合は、乱視などの屈折異常が疑われます。又、白内障でも物が二重、三重に見えるという訴えが出ます。